ユニコーンに再会

5月23日
乃木坂の国立新美術館
貴婦人と一角獣展』を見ました。
HP:http://www.lady-unicorn.jp/
 
このタピスリーについては
以前、パリのお気に入り美術館「クリュニー美術館」を
紹介したさいにくわしく書きましたので、そちらをご参照ください。
 
今回はこの謎の6連タピスリーと同時代の
他の織物やステンドグラス、工芸品などがきています。
出品作品のすべてが日本初公開です。
 
3年ぶりに改めてじっくり見て驚いたのは、乙女の髪型。
髪飾りと思っていたものが、編み上げた髪の毛の先っぽだった!
まるでちょんまげが真上に立ち上がっているみたいで面白いです。
「聴覚」「視覚」の乙女と、「我が唯一の望み」の侍女
の頭に注目です。
昨年修復されたそうなので、以前見たときより鮮明になっている
と思われますが、そもそもパリで見たときは
もっと狭い部屋で暗かったので、どこが変わったのか
よくわかりませんでした(汗)。
 
面白かったのは、タピスリーに登場する動物や植物だけを
抜き出して一覧にしたコーナー。
まったく同じデザイン(ポーズ)や、それを反転させた
兎やサルが各所に何度も登場しているのがよくわかりました。
また、何の植物なのかも解説してあってよかったです。
動物だけを取り出して散らした絵ハガキもとてもかわいくて、よく売れていました。
 
ただ、いかに貴重品とはいえ、この6連タピスリー以外に
ほとんど見るべきものがないのに、当日1500円はちょっと
高すぎるのでは?という気がします。
総展示品数はわずか40点。
(まあ、私は招待券をいただいて行ったのですが・・・。)
 
実は今回、グッズコーナーに“ユニちゃん”がいたら買おう
と思って行ったのですが・・・いませんでした。
“ユニちゃん”とは、クリュニー美術館のミュージアムショップで
売られている、真っ白いユニコーンのぬいぐるみ。
勝手にこう呼んでいます。8ユーロくらいだったかな。
つぶらな瞳と丸こい体がかわいかったのです。
現地では買わなかったものの、あとで、やっぱりあの子が欲しい!!
と思い、もしかして今回来てるかな~と期待していたのですが。
残念。
 
展覧会HPによると、シュタイフ社に作らせた
妙にスレンダーボディの高級ユニちゃんが12000円で
売られているようです・・・。

この展覧会は7月に大阪の国立国際美術館に巡回します。
(7/27~10月20日)