ソロモンの結び目

最近、私の師事しているモザイチスタ(モザイク師)の先生が
とおおっても人気で、大変お忙しいらしく、
レッスンの予約を取るのが難しくなりました。
(何せ美人で優しくて聡明なお方なのです☆
あんな風に趣味のよいステキな女性になりたいものです。
ティアーモ!マエストラ♪)
 
で、ちょっと宿題が増えました。
普段は、石を割るのが宿題なのですが、
最近は本体を家に持って帰って続きをやってOK!
ということで・・・
初公開、制作途中のモザイク作品です☆
 
イメージ 2
 
 
トレーシングペーパーに描いた下絵の上に、
大理石の小片(テッセラ)を貼り付けていきます。
色んな作り方がありますが、この作品の場合は
完成したときに上になる面を下にして石を置いているので、
あとでひっくり返します。
↓アップ
イメージ 3
 
天然の色と思えない、透明感のあるオレンジや緑を
使ったダブルグラデーション♪
薄緑のところはあと少しで終り。次は深緑を割って貼ります。
いつも思うのですが、貼る前の石って、
なんだかちょっとおいしそう。これは・・・抹茶味?
 
今回は特定の古代モザイクのコピーではなく、
先生からいただいたモザイクの写真↓を基にして
自分でデザインと色をアレンジしました。
 
イメージ 1
 
このモチーフは「ソロモンの結び目」Solomon's Knot
と呼ばれるものです。
「ソロモンの封印」Solomon's Seal とも言います。
ソロモンは旧約聖書にも登場する、
今から約3000年前の古代イスラエル王国の王です。
ダヴィデ王の息子。
大変な知恵者であったと伝えられています。
この模様も知恵の輪みたい??
 
ソロモンの結び目は非常に古いシンボルで、古代ローマの遺跡の
床モザイクなどによく見られます。
↓参照:ベツレヘムの「聖誕教会」の床モザイク
 
イメージ 4
 
また、ユダヤ教キリスト教イスラム教の
いずれの伝統においても神聖な模様とされています。
この3つの宗教はいまは非常に仲が悪いです。
だからこそ、このシンボルの、宗教を超えた普遍性に
魅力を感じました。
幾何学モザイクの練習作品としては定番のモチーフです。
 
継ぎ目のない二つの楕円が絡み合っているこの文様は、
「永遠」、「絆」などを象徴しており、キリスト教では愛や結婚
などのシンボルにもなっています。
このモチーフを繰り返すことでもっと複雑な模様を
作ることもできます。うーん、エンドレス。まさに永遠。
↓参照
イメージ 5