イルカと戯れるアモル

最近、続き物が多くて恐縮です。
前回に引き続き、ルーヴル展のおはなし。
 
今回の展示で私がもっとも楽しみにしていた作品。
それは「魚のいる海の中でイルカと遊ぶキューピッドたち」。
というモザイク作品です。
キューピッド(クピド)はアモルとかエロスとか呼ばれる、
恋人たちを結びつける神。
美と愛の女神アフロディテ(ヴィーナス)の息子です。
チラシより↓
 
イメージ 1
 
 
チュニジア北アフリカ)のウティカで見つかったもの。
チラシには噴水装飾、とありますが、作品リストには
水槽の床モザイクかもしれない、とありました。
 
アモルたちがイルカにのって遊んでいる、
なんともかわいらしいモザイクです。
手綱をつけて立ちのりしている子がいたり、
けんかをしている2人がいたり。

またイルカのほかにも、ウツボやタイのような魚、
そして端の方にはカニ、ウニ、巻貝などもいます。
大理石モザイクだと思っていましたが、実際に見てみると
魚の体がキラキラしていたので、ガラス質のものも
使っているようです。写真ではわからない美しい青☆
 
で、なぜこの作品を見たかったかというと・・・。
春にイタリアへ行ったとき、ラヴェンナのモザイク工房の先生が、
自分のお父さんが経営するシーフードレストランに
連れて行ってくれたのですが、そのレストランの
入口を飾っていたのが、このモザイクのレプリカだったのです。
 
ちょっと遠いけどかろうじて撮ってあった↓
左の奥に注目。
 
イメージ 2
 
 
で、もちろんそのレプリカを作ったのは先生(右に立っている人)
の工房で、いま私が日本で師事しているモザイクの先生も、
当時一緒に制作していたそうです。
 
イタリアから帰国した直後に、このルーヴル展のチラシを見て
びっくり!!おお、これは!本物はルーヴルにあるのか!
というわけで、私にとっては一番の目玉作品なのでした。
 
もちろん「ギャビーのディアナ」も「ランズダウンのパリス」も
よかったですよ。この2作品は周囲をぐるっと回れるように
なっていますので、ぜひ360度、全ての角度からご堪能ください。
 
さて、これからの注目展覧会は・・・
 
国立西洋美術館(上野)・開催中~11/17
9月21日の朝、BS-TBSにて特番あり。
 
☆「モローとルオー」
パナソニック汐留ミュージアム(汐留・新橋)
開催中~12/10・水曜休館
 
☆「ターナー展」
東京都美術館(上野)・10/8~12/18
来年1月に神戸に巡回
 
秋はこの3つに行く予定です。