ミラノ展
『ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館
華麗なる貴族コレクション』展に行きました。
華麗なる貴族コレクション』展に行きました。
5月31日より大阪に巡回。
貴族の屋敷をそのまま美術館にした邸宅美術館の典型。
ミラノの貴族ペッツォーリ家のコレクション。
ミラノの貴族ペッツォーリ家のコレクション。
私が一番気になったのは、珍しいアルテミシアの肖像。
作品名は「アルテミジア」。
作品名は「アルテミジア」。
アルテミシアは、紀元前4世紀のアケメネス朝ペルシアの
サトラップ(州知事)だったマウソロスの妹であり妻です。
マウソロスは、現在のトルコ西部にあったカリアの地を
治めていました。歴史の父ヘロドトス(紀元前5世紀)の
出身地として知られるハリカルナッソスの一帯です。
サトラップ(州知事)だったマウソロスの妹であり妻です。
マウソロスは、現在のトルコ西部にあったカリアの地を
治めていました。歴史の父ヘロドトス(紀元前5世紀)の
出身地として知られるハリカルナッソスの一帯です。
マウソロスが亡くなると、アルテミシアは世にも壮麗な
墓廟を建造しました。これが、いわゆる世界の七不思議のひとつ
「マウソロス廟(マウソレウム)」です。
英語で、大きくて立派なお墓をマウソレウムmausoleum
と呼ぶのはこれに由来します。
墓廟を建造しました。これが、いわゆる世界の七不思議のひとつ
「マウソロス廟(マウソレウム)」です。
英語で、大きくて立派なお墓をマウソレウムmausoleum
と呼ぶのはこれに由来します。
夫の死から2年ののち、アルテミシアは彼の遺灰をワインに混ぜて
飲んだとされています。そしてその直後に亡くなり、
その遺体は夫と同じ廟に葬られました。
飲んだとされています。そしてその直後に亡くなり、
その遺体は夫と同じ廟に葬られました。
「ミラノ展」のグッズコーナーでは、みなさん彼女のことを
知ってか知らずか、この「アルテミジア」のハガキがよく売れていました。
知ってか知らずか、この「アルテミジア」のハガキがよく売れていました。
まあキャプションにも多少説明がありましたが。
実は約100年違いでほぼ同じ地域に、もうひとり
アルテミシアと言う女性が存在します。
彼女については、6月に公開される「300(スリーハンドレッド)」の
続編にあたる映画で、詳しく描かれていますので、
この、もうひとりのアルテミシアについては、
映画の上映開始後に改めて紹介したいと思っています。
さて、もうひとつ印象に残った作品は、
ボッティチェリの「キリストの哀悼」です。
え、これがあのボッティチェリ?という感じ。
で、じっくり見ると、まあそう言われれば・・・。
マグダラのマリアの顔を見て、納得。
ボッティチェリの「キリストの哀悼」です。
え、これがあのボッティチェリ?という感じ。
で、じっくり見ると、まあそう言われれば・・・。
マグダラのマリアの顔を見て、納得。
では、今後注目の展覧会です。