平安のみやびにひたる

10月25日(土)
皇居にて、雅楽を鑑賞しました。
毎年この時期、三日間ほど、宮内庁式部職楽部が行うものです。
事前に往復はがきで申し込み、抽選が行われます。
今回初めて応募してみましたが、幸運なことに
友人ともども当選しました☆
当選者に送られてくるハガキ↓
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広い皇居の中をてくてく歩いて1時45分くらいに楽部庁舎に
到着すると、すでに長蛇の列!!
一人ずつ本人確認と、手荷物検査を受けてから中に入ります。
さすが皇居、セキュリティが厳しい。
 
庁舎内の床には白い砂利。ちと歩きにくい。
既に満席に近い状態で、かろうじて
舞台の横の2つ並びの席を押さえました。
能舞台なら中正面といったところ。
きっと開場前に行って並ぶべきだったのですねー。
2階の正面席が、舞台全体が見える一番の特等席と思われます。
 
演奏中は写真撮影禁止なので、たいして何もないけど
みんな開演前にパシャパシャ。
舞台の前寄りに太鼓、鉦鼓(金属の太鼓)、鞨鼓(台に据えた鼓)、
が置かれています↓。
イメージ 2
 
舞台の奥には、高さ8メートル以上もある巨大な火炎太鼓が
対で設置されています↓。
 
イメージ 3
 
火炎太鼓は上部の飾りがそれぞれ金と銀、そして火炎の部分には
それぞれ龍と鳳凰が彫られているので、陰と陽を象徴している
のでしょう。
ちなみに中国の伝統では、龍は皇帝、鳳凰は皇后を表します。
管弦で、龍の側に龍笛の奏者、鳳凰の側に笙の奏者が座るのも
偶然ではないように思います。
 
開演が近づくと、琵琶と琴、そして笙に使う火鉢が
舞台に運ばれてきました。
笛は奏者自身がもって入場。
さて、演奏会は管弦4曲+舞楽2曲の2部構成で、
途中の休憩を挟んで90分程度。
今回の演目は、上のハガキの写真通り。
 
「千秋楽」(相撲やお芝居の最終日)が、元々管弦の
曲の名前だというのを、今回初めて知りました。
 
管弦のイメージ画像↓
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きらびやかな衣装、荘厳かつみやびな楽の音。
うーん、平安時代にタイムスリップです☆
入場のさいに雅楽の歴史、楽器、今日の演目の解説など
が書かれたパンフレットをくれるので、曲や舞が
何を表現しているかもよくわかります。
 
京都に住んでいるときは、お寺や京都御所などで偶然
雅楽を聴く機会がありましたが、いつも少し立ち止まって
数分見る程度だったので、こんな風に曲の背景などを
知った上でじっくり聞くのは初めてでした。
いやー、貴重な体験でした☆