読了「ハンナのかばん」

 
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『ハンナのかばん』。
恥ずかしながら、最近になってこの児童書の存在を知りました。
作者はカナダ人で、元は英語で書かれており
日本語版は2006年にポプラ社から出版されました。
 
このノンフィクション小説の主人公は石岡史子さん。
日本の子供たちへのホロコースト教育に取り組んでいる方です。
石岡さんがアウシュビッツから借り受けた
ユダヤ人の遺品のカバンに「ハンナ」という名前と生年が
書いてあり、そこから石岡さんはこのハンナという少女が
どのような生涯を送ったのかを調べ始める、というもの。
 
次々と手がかりが見つかっていき、、ついにハンナの遺族にたどりついて
生前のハンナの姿を鮮やかによみがえらせるのです。
読み始めたら面白く、児童書で読みやすいことも手伝って
止まらなくなりました。
仕事帰りの電車内で読み始め、読み終えたら夜中の2時でした。
 
推理小説や探偵小説のような雰囲気もあり、
数年前に読んだ小説『サラの鍵』を彷彿とさせます。
映画にしても面白いのでは、と思っていたら、すでに
カナダで映画化されていました。
この本を知ったのは、いまの職場に、ハンナの遺族の孫の友人
がいるからです。
カナダ帰りのNちゃん、良い本を紹介してくれてありがとね♪
 
実はこの「ハンナのかばん」の日本語版の翻訳者は
石岡さんご自身なのです。主人公の「ふみ子」が
訳者自身だというのも面白い!
読書コンクールの課題図書になったこともあるそうで
若い人の方がこの本を知っているようです。
 
これまで、ホロコーストや差別について語るときに
私が教材としていたのは・・・
アンネの日記』、杉原千畝オスカー・シンドラー
フランクルの『夜と霧』、『茶色の朝』、アイヒマン実験
差別体験授業“青い目 茶色い目”、映画『THE WAVE』、映画『es』
などでしたが、これからは『ハンナのかばん』も積極的に
紹介していこうと思います。
映画がDVDになっていないのが残念・・・。
どうやったら見られるのかな・・・。
 
石岡さんはいまもハンナのかばんをたずさえて
全国の小中学校などに出張授業をされています。
そしてなんと、偶然にもわたくし、来月
石岡史子さんとお会いできることになりました。
「ハンナのかばん」を読み始めたその日に、
ホロコースト教育についての講演会”の案内が職場に来ていて、
その講師こそ、石岡さんでした。
なんというシンクロニシティ
さっそく申込みましたとも!
 
というわけで、いずれ講演会のレポートをアップしますね☆
本を持っていってサインもらおっかな~。←みーはー