インドの仏&グエルチーノ

先週、桜が満開の上野に行き、桜はほとんど見ずに
展覧会をハシゴしてきました。いずれも招待ですが。

まずは東京国立美術館表慶館で開催中の
「インドの仏 仏教美術の源流」(~5月17日)。
HP:http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1701

インドのコルカタ・インド博物館所蔵の仏さまが
たっくさん来てまっせ~。
いわゆる「ガンダーラ仏」が見放題♪
♪ガンダ~ラ、ガンダ~ラ。They say it was in India.
ガンダーラ仏は超イケメン☆

ガンダーラ仏というのは、クシャーナ朝時代(2世紀)に
インドで作られ始めた、ごく初期の仏像です。
実は古代のインド人は、ギリシア人と接触したことで、
大理石製の古代ギリシアの神々の像に影響を受けて
ほとけの像を作り始めました。
それゆえ、初期の仏さまはちょっと西洋風の彫りの深い
端正なお顔立ちをしておられます。

今回私が一番惚れたのはロリアン・タンガイ出土の
弥勒菩薩坐像」です↓(チラシ表面左にいらっしゃいます)。
イメージ 1

残念ながらハガキはなかったのですが、これをモチーフにした
と思われるハンコ↓があったので即購入!
イメージ 2


今年は仕事で中国史の話をする機会が多そうなので
提出物にこの弥勒菩薩のハンコを押しちゃうぞ☆むふ。

仏像を作る前は、仏の姿を具象化するのは畏れ多いと、
法輪や菩提樹、仏足石をブッダに見立てていました。

4世紀以降、グプタ朝時代になると螺髪を備えた
より東洋っぽい雰囲気の仏像が作られるようになり、
これをマトゥラー仏と呼びます。


さて、次に行ったのは国立西洋美術館で開催中の
「よみがえるバロックの画家 グエルチーノ展」(~5月31日)。
HP:http://www.tbs.co.jp/guercino2015/

日本ではあまり知られていないかもしれませんが、
グエルチーノはイタリアのボローニャに近いチェント出身の
17世紀バロックの画家。ゲーテスタンダールに高く評価されました。

今回は大型かつ主題が分かりやすい宗教画が多く、
約40点と少量なので団体で鑑賞するのにはもってこいな感じ。
西洋美術館はグエルチーノの作品を1つもっていて
今回は常設展会場から特別展会場に移して展示されています。
それが「ゴリアテの首をもつダヴィデ」です。
さらにグエルチーノのライバルだったグイド・レーニ
作品も持っており、両者の作品を比較するために特別展で
展示されています。
私はグイド・レーニの描く女性の、死体のような青白さに
妙にひかれます。

☆ここでおしらせ☆
その1:今月の25日・26日に代々木公園で
カンボジア・フェスティバル」が開催されます。
東南アジアの文化、料理、アンコールワットなどに
興味のある方はぜひお出かけください♪
HP:http://www.cambodiafestival.com/

その2:5月2日・3日に芝の増上寺で寺フェス「向源」
が開催されます。震災の年2011年から毎年行われている
仏教や日本の伝統文化に親しむイベントです。
各種ワークショップの前売り券を買っておくと、
より楽しめます。
HP:http://kohgen.org/

私は2つとも行きます☆

さらにゴールデンウィークはわざわざ大阪まで行って
「魔女の秘密展」を鑑賞予定!関東への巡回なし!
新潟や名古屋ではやるのに~。
HP:http://majo-himitsu.com/top.html

ではでは。