初・成田山新勝寺 前編

カンボジアに行く飛行機が朝早い便だったので
成田に前泊しました。どうせなら成田を観光しよう!と
前から行ってみたかった成田山新勝寺を訪れました。

節分に歌舞伎役者や関取、大河ドラマの俳優などが
豆まきをする様子がよく報じられる、あのお寺です。
歌舞伎の市川家の屋号が「成田屋」であることから
団十郎海老蔵とも縁が深い、真言宗のお寺。
ご本尊は不動明王

まずは総門↓
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中国人の団体客が吸い込まれていきます。
2007年建立とあって、ピッカピカ~☆
上部の“かえる股”の部分には十二支がいます。

総門をくぐると重要文化財の仁王門↓
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こちら側とあちら側、合計4人の守護神に守られています。
これをくぐったところにある池も奇岩怪石だらけで面白かった☆
よく見ると岩の中に不動明王を象徴する剣が立っています。

極彩色の三重塔(これも重文)のあおり↓
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大本堂に入ると立派な護摩壇があり、ちょうど護摩焚きのご祈祷が
始まったので、私も座ってお祈りに参加。
「なうまくさんまんだーばーざらだん
せんだんまーかろしゃーだー
そわたやうんたらたーかんまん」。
坊さんたちと一緒にお不動さんのご真言を繰り返し唱えます。
こーゆー、がっつり密教な感じ、ひさしぶり~うれし~。

上記のご真言が覚えられない方は(笑)、不動小呪といって
短いバージョンがありますので、お不動さんに会ったら
こちらを唱えてください↓
「なうまくさんまんだーばざらだんかん」。
密教ではご真言を声に出して唱えることの威力は絶大、かつ
その恩恵ははかりしれない、と考えられています。

ご祈祷の最後には護摩の炎でお清めをしてもらえます。
突然前方に信者さんの列ができだしたので
私もあわてて並び、カバンを清めてもらいました☆
明日からの海外旅行の安全はこれでばっちり♪

さらにご本尊の不動明王さまとの絆を深めるため、
その綱に触れることができます。(←行けばこの意味がわかります)
不動明王は右手に降魔の剣を持ち、左手に綱を持っています。
この綱でもって仏法の敵を縛りあげ、懲らしめるのが、
「不動金縛りの術」。
睡眠中などに起こるいわゆる「かなしばり」と言う言葉は
ここからきています。

関東では不動尊信仰がとくに盛んで、かつて江戸は目の色の
異なる5つの不動明王によって守られていました。
その5つとは目青、目赤、目黄、目白、目黒不動です。
そう。目白、目黒という地名はその名残です。

ちょっと脱線しました。新勝寺に戻ります。
敷地の奥の方には1984年に建てられた「平和の大塔」
というのがあり、入ってみてびっくり。
ばかでかい5大明王の、これまた極彩色の像が!!
特に中央の不動明王の巨大さは、吉野の蔵王権現を彷彿とさせます。
大きな両界曼荼羅もあり、また壁面には空海をはじめ
寺にゆかりの僧たちの物語が描かれています。
うーん、すごかった。じっくりと2周りもしちゃった♪

いや~めっちゃお金持ちのお寺やねえ~、
というのが素直な感想。
奥の空いている土地に、まだまだこれから
なにやら建てようとしてましたよ。

・・・つづく・・・