『大英博展』上級編

突然ですが受験生に問題です。

１、世界最古の鋳造貨幣を使用した国はどこか。

２、カデッシュの戦いでヒッタイトと戦い、アブ・シンベル神殿を建造した

     ファラオは誰か。

３、ヒエログリフ解読の手がかりとなった、大英博物館が所蔵する石碑は何か。
　　（３種の文字が刻まれており、ナポレオン軍が発見した。）

４、史上初のオリエント統一を成し遂げた国はどこか。

５、アケメネス朝ペルシア帝国で信仰されていた火を神聖視する宗教は何か。

６、紀元前３３０年、アケメネス朝を滅ぼし、ギリシア世界とオリエント世界を

　　融合してヘレニズム世界を現出したのは誰か。

７、古代ギリシアの悲劇作家ソフォクレスの代表作を挙げよ。

８、ローマ帝国の初代皇帝は誰か。

９、インドネシアのジャワ島にあり、現在は世界遺産にも登録されている

　　世界最大の仏教遺跡は何か。

１０、イスラム教がシーア派とスンナ派（スンニー派）に分かれるきっかけ

　　　となった、第４代正統カリフは誰か。

来年センター試験を受けるあなたにとっては、簡単すぎる問題でしたね・・・？

（ニマ～～）

というわけで、この問題の解答はすべて現在開催中の
『大英博物館展』で見つかりますよ～♪

１、資料集でおなじみリディアの鋳造貨幣
２、ファラオの中のファラオ、ラムセス２世の石像
３、ご存知「ロゼッタ・ストーン」の実物大レプリカ
４、アッシリア帝国の兵士のレリーフ
５、ゾロアスター教信徒の黄金の小像
６、アレクサンドロス大王のコイン
７、『オイディプス王』の作者ソフォクレスの胸像
８、アウグストゥス帝の胸像
９、ラッフルズが持ち帰ったボロブドゥールの仏頭
１０、第４代正統カリフ、アリーの名があしらわれたサファヴィー朝（シーア派）

　　　の儀式用杖。

以上が、私が独断で選んだ上級者向け見所でございます☆
ほら、世界史総復習できちゃうでしょ？

今回は公式図録以外にジュニア・ガイドブックもあり
お子様だけでなく大人にもおすすめです。
私も観覧記念に買いました↓

その他、個人的には「アストロラーベ」とデューラーの「サイ」も
超めっちゃ大好きです☆
昔ロンドンのポートベローマーケットで
アストロラーベが売られてて買おうかと思った・・・。
この２つはグッズのモチーフにも使用されていて、
トートバッグやＴシャツ、クリアファイルになっています。
今回は見送ったけど・・・やっぱり欲しいな、サイのＴシャツ。
次に行くときに買おうかな・・・。

最後にもう１つ！まだ語りまっせ（笑）。
今回初めて見て感動したのは「ミトラス神像」です。
ミトラ神（ミトラス神）は多神教時代のローマ帝国で
盛んに信仰されていた太陽神。
このミトラ神の誕生祭（冬至の日）がイエス・キリストの誕生日
に転用されました。クリスマスがなぜ１２月２５日なのか、
その理由がここにあります。

またミトラはマイトレーヤに通じ、弥勒菩薩の起源とも
考えられており、さらにはゾロアスター教の神や
ヴェーダの神の起源またはその派生である可能性があります。
ね、すごい神様なんです！

そのミトラが雄牛を屠る像が！こんなに大きくて完全な
大理石の像が！間近で見られるなんて・・・。
うーん、惚れ惚れ♪
それにしても、なぜサソリが牛の睾丸に喰らいついて
いるのか・・・（笑）。

この展覧会は今後、福岡、神戸に巡回します。
ロンドンの大英博に行っても、旅行中だとなかなか
ゆっくりじっくり見る時間は取れないと思うので、この機会にぜひ☆

東京展は６月２８日まで。
展覧会ＨＰ：http://www.history100.jp/