都会のパワースポット・玉川大師地下霊場

半年前にその存在を知ってから行きたい行きたい!と思っていた玉川大師についに行って参りました!!
玉川大師・玉真院は、東急田園都市線二子玉川駅」から徒歩10
分程のところにある真言宗のお寺。住宅街の中に突如、巨大な(5メートルくらい?)弘法大師の後姿が現れたら到着。門も参道もなく道路に面していきなり本堂があります。

↓本堂
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お目当ては本堂の地下にある霊場「遍照金剛殿」。
先に言ってしまおう。いやー、素晴らしかったです。大日如来の胎
内めぐり。臨死体験のような不思議な体験でした。
本堂にあがりお参りをすませ、住所氏名を記入して百円をお納めし、ぞうりを借りて、いよいよ地下にもぐります。深いところで地下5メートル。

入ってしばらくは真っ暗。本っ当に真っ暗。本堂の注意書きにもあ
るように、右手は常に壁に触れているようにします。私は左手も前に出して進みました。真っ暗で、しかも道が曲がりくねっているので、壁にぶつからないようゆっくりゆっくり進みます。

当然ですが、地下霊場内で灯りをつけるのは厳禁。写真撮影も禁止。お化け屋敷ではないので、暗いからといってキャーキャー騒いではいけません。心の中で「南無大師遍照金剛」と唱え続けましょう。
突然明るくなり、左右の壁にびっしりお経が書かれているのがわかります。そして三途の川のほとりで死者の着物を剥ぐ「奪衣婆(だつえば)」が現れます。ひゃ~~!死出の旅路の始まりです。

ふたたび真っ暗になったところで、右手で触れている壁の少し下の方に、鎖でつながれた五鈷杵があります。
こーれーはー分かりづらい!!
今回私は、ここをよく知っている御仁に同行していただいたので、
しっかりと五鈷杵を握り、仏のご加護を得ることができましたが、一人だったら暗闇の中の五鈷杵の存在に気付かぬまま通り過ぎるところでした。

ちなみに五鈷杵がどんなものかお知りになりたい方は画面左の書庫パンテオン」の中の「パンテオン10 密教法具」をご覧ください。

ついに仏堂に到着すると・・・おびただしい数の仏、仏、仏。
四国八十八カ所および西国三十三番を象徴する120体以上の仏様
がずらずらずらー!四国遍路と西国巡礼がいっぺんにできちゃう!ここで自分の数え年の番号がついた仏様にお参り。
その先には涅槃仏とご本尊である2メートルを超える弘法大師もい
らっしゃいます。さらには十二支守りの仏たち。ここでは自分の干支の仏さまを拝みましょう。

そのほか至る所にお地蔵さまや不動明王愛染明王烏枢沙摩明王・・・。なんじゃかんじゃで地下霊場に約300体の仏がいらっしゃるそうで。
上り坂は終りが近づいた証拠。うーん、ここは黄泉比良坂か。地上
の明かりが見えると、まさに蘇った気分です。ふう~。距離にするとたった百メートルなのに、1時間くらいもぐっていたような気がします。

ここは一度来ると誰かを連れてきたくなりますね~☆
でも初めてなら、おすすめは一人で行くことです。
暗闇と静寂に包まれ、この先どうなっているのか、自分がどうなるのかわからない不安、恐怖、孤独。それは現世を生きる人間の悩みそのもの。そこへやがて光とともに仏が現れる・・・。あとは仏さまとゆっくり語り合ってください。あなたの祈りが尽きるまで。地上に戻ったときには心の垢が落ちています。

えー、撮影禁止のはずなのですが、ネット上にはここの写真があふれております。最近テレビでも紹介され、都会のパワースポットとしてすっかり有名になってしまいましたね。写真、動画をごらんになりたい方は下のまとめサイトをどうぞ。


「Travel.jp」という旅行案内サイトに記事を提供中。
HP→ http://guide.travel.co.jp/ たびねす
昨日、3本目の記事「旅順・日露戦跡5選」が掲載されました!
今後ともブログとたびねす記事をよろしくお願いいたします。