能装束を愛でる

実はいまわたくしの中で十数年ぶりの第二次お能ブームがきてます。7月から能の謡(うたい)を習い始めました。いまさらだけど『花よりも花のごとく』でも読もうかしらん。
夏の旅行やらなんやらで掲載がのびのびになってしまいましたが、8月にお能の装束の虫干し見学に行ったので、今日はその様子をお伝えしたいと思います。

場所は中野の武田修能館。
私のお師匠さまである武田宗典先生が装束の解説をしてくださいました。宗典先生は観世流若手能楽師の実力派。世阿弥は30代半ばを能役者の最盛期と考えていましたから、先生はまさに「真の花」に到達されたところ。花の盛り!
所作といい、よく響くお声といい、素晴らしいです。

さて武田修能館は普段、お能の公演やお稽古が行われているところ(私が習っている場所ではここではありません)。しかしこの日は能舞台にも桟敷にも装束が万国旗のように吊るしてあり、まるで着物の海(笑)。廊下も控え室もカツラや小物で埋め尽くされます。細かい説明はなしで、まあとにかく装束の美をお楽しみください。

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ここまでは上に着るものや、頭や腰に締める細い帯などでした。
ここからは、ハカマや、カツラ(馬の尻尾や人毛)、小道具、お面などです。小道具の中には「鉄輪(かなわ)」で頭に載せる五徳もあります。見えるかな?

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最後に、特別におもて(面)を顔にあてていただきました。
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・・なんも見えん!!まるでのぞき穴。演者さんの視界がいかに狭いかを体感。特に手元足元は全く見えない。この視野であれだけの動き、舞をやっているのかと思うと・・・。よくあの狭い舞台から落っこちないなあ。

今月8日は中野の「梅若能楽学院会館」で「班女」と「安達原」を見ます♪「班女」では宗典先生がシテ(主役)を務められます。「安達原」は私の好きな鬼退治ものです。
当日券もありますので、ご興味あればお運びください。(頼まれてもいないのに勝手に宣伝)
一度お能を見てみたい!という若い方からのご連絡もお待ちしてます☆お能の基礎知識、楽しみ方を伝授しまっせ。

本日、たびねすに新記事が掲載されました。
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