バッカスに捧ぐ20・ベルギーのジュネヴァ


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オランダやベルギーで飲まれている蒸留酒「ジュネヴァ」(英ジュニーヴァ)(蘭イェネーファ)」。16世紀のフランドル地方でアルコールにジュニパー・ベリー(セイヨウネズ)の実を漬け込んで作られた薬用酒です。これがイギリスに伝わり、ジンと呼ばれるようになりました。ジュネヴァのことをダッチ・ジンと呼ぶこともあります。
蒸留酒なのでアルコールは高め。写真の大きいビンの方は30%。味はウオッカに似てます。

ビンのデザインが色々あり多くのメーカーから出ているようです。最も伝統的なのは茶色で円筒形の陶製のもの。・・・欲しかったけど高かった・・・。
ベルギーではオランダ製のジュネヴァも一緒に並んでます。が、ベルギー土産を買いたかったので、よく見てベルギー製を買いました。フランスワインのようにAOC(アペラシオン・ドリジン・コントローレ)の表示があるので信頼できるものだろうと思いこれにしたのですが、正解だったようです。
EUは2008年にジュネヴァの名称と品質を守るため、その定義を厳密に定めています。

さて小ビンの方は20%。これは洋ナシ味とチェリー味です。ほかにも様々なフルーツフレーバーがありました。飲みやすいけど、やっぱり普通の方がおすすめ。
アメリカではカクテルに使われますが、基本的にはロックでどうぞ。

ベルギージュネヴァには「オールド」と「ニュー」の2種類があり、これは蒸留方法の違いによるものです。別に熟成年数とは関係ありません。「オールド」は16世紀以来の伝統的な手法で作られており、原料としてワインモルトを15%以上使っているもの。「ニュー」の方は19世紀に開発された技術を使い、ワインモルトが15%以下のものを指します。
イギリスのジンはワインモルトを全く使いません。

ベルギーにはワイン・バーならぬジュネヴァ・バーがあり、様々な種類のジュネヴァを飲ませてくれます。またジュニパーベリーの産地であるハッセルトというフランドル地方の町では毎年ジュネヴァ祭りが開かれていて、ここにはジュネヴァ博物館があるそうです。

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