「始皇帝と大兵馬俑」展に地下軍団が勢ぞろい

上野の東京国立博物館で開催中の兵馬俑展に行ってきました♪
HP:http://heibayou.jp/
(~来年2月21日まで)

展示の前半は周代~秦にかけての文物と、始皇帝時代のもの。
最初の方は青銅器や玉器など。ここに朝ドラ「まれ」に出てきた陶胎漆器が!!
ほほう、これか~圭太が作りたかったんは~☆
・・・でも塗ってしまえば、外から見るぶんには中が木か焼き物かわからない(汗)。
持ったら重さが随分違うんだろうな。

権力者たちが身につけていたベルトのバックルも印象的。ちゃんと使い方をマネキンを使って説明してあるのが良かった。
あと個人的に感激したのは「半両銭」を見られたこと。西安の博物館でも見たかも知れないけど、久しぶりに現物を見ました。これは始皇帝が全国に流通させた、円形で真ん中に四角い穴があいた貨幣。この形が日本に伝わり、富本銭や和同開珎などの形のモデルとなりました。

ほかにも始皇帝の統一事業関連のものが色々あり、受験生にもおすすめしたい内容です。あ、「商鞅の変法」の商鞅にゆかりの瓦もあります!!

この展覧会ではキャプション(説明書き)に工夫が見えました。というのも各キャプションの一番上に青い帯があって、そこに白字でその物の役割や魅力がひとことで言い表してあるのです。時間がない人はキャプションの文章全部ではなく、その青いところだけ読めば、それが何なのか分かります。子供に説明する際にも便利だと思います。

後半はまず銅車馬の展示。空間を贅沢に使っていて、1号も2号も周囲からぐるりと見られます。残念ながらレプリカですが、かなり精巧な造り。わたくしむかし横浜そごうで銅車馬展を見たのだけれど、もしかしてあのときのと同じものかな?
銅車馬は等身大でもなく、ミニチュアというほど小さくもなく、あの大きさがなんかイイ感じ。

さて最後にようやく兵馬俑のお出ましです。いわずと知れた秦の始皇帝を死後も守る陶製の兵士たち!
ここは入った瞬間、展示室全体を見下ろせるようになっていて本物・複製含め、居並ぶ兵馬俑が一望のもとに見渡せます。うーん、壮観。
まあ本場の兵馬俑博物館には負けるけど、あれを再現したかったのねん、という心意気は見て取れます。

今回は様々なポーズの俑がそろっていて面白かった~♪
体型も顔もヒゲも髪型もさまざま。兵士だけでなく、馬の俑も来てます。間近で細部までじっくり見られるのがうれしい。

ちなみに、うちにいる将軍俑(身長20センチ)↓
イメージ 1

昔、咸陽(秦の都)に行ったとき、買いました。現地では大小さまざまなサイズのお土産用レプリカが売られています。

さて、会場の出口近くに写真OKコーナーが!カメラ持ってくればよかった~、と思いながらかろうじておんぼろ携帯で撮ったのがコチラ↓
イメージ 3

画質はめっちゃ悪いですが、どういう状態かはわかっていただけるかと・・・(汗)
映っているのはすべて複製です。一緒に撮ることも出来ます。
なおこの展覧会は、3月に九州国立博物館に、7月に大阪の国立国際美術館に巡回します。

もひとつおまけにこの日の収穫↓
イメージ 2

現在、上野公園には悪臭がたちこめてま~す。私にはクセのあるチーズ?ぐらいにしか思えないのですが。実は嫌いじゃないにおい。
正月に酒の肴にしてやる~と頑張って拾って帰ったら、東京はどこにでも落ちてるよ~と家族に言われ、なんで?と聞いたら「都の木がイチョウだから」。
そうだったのか!!


●関連番組
11月7日(土曜)夜9時からのNHKスペシャル「アジア巨大遺跡」第3集は始皇帝陵と兵馬俑についてです!楽しみ♪

では今後のおすすめ展覧会です。

◇『黄金のファラオと大ピラミッド展』森アーツセンターギャラリー 開催中~来年1月3日。 ツタンカーメンのじゃないけど黄金のマスクも来てます。

◇『黄金伝説展』国立西洋美術館
開催中~来年1月11日。とにかくキラキラ☆黄金づくし☆

◇『プラド美術館展』三菱一号館美術館
開催中~来年1月31日。

◇『ワイン展』国立科学博物館
10月31日~来年2月21日。ワインの作り方がわかるだけでなくワインの歴史紹介や酒器の展示も。未成年も入場できます(笑)!

◇『英国の夢 ラファエル前派』Bunkamuraザ・ミュージアム
12月22日~来年3月6日。わたくしラファエル前派と名のつく展覧会に何度行ったことか。とにかく大好き。神話、中世、ロマンス・・・。今回も行くぞい!!


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