ホンノンボを探してハノイへ

申し遅れましたが、年末にヴェトナムの首都ハノイに行ってきました。初めてのヴェトナム旅行です。
今回はとにかく市内中心部を徹底的に歩き回って定番の観光スポット、歴史的な施設を巡りました。なので有名だけどハロン湾や郊外には行ってません。

と同時に!今回のハノイの旅、私にはもう1つの目的があったのです。それは・・・「ホンノンボ」を探すこと!

あなたはご存知だろうか・・・ホンノンボを。
ホンノンボ。
まるで呪文のような、しかしどこか間抜けな響き、ホンノンボ、ホンノンボ。
昨年の秋のこと。私が年末にハノイに行くことを話すと、ある方がこんな本を紹介してくれたのです↓
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『ふしぎ盆栽 ホンノンボ』。なーんだ、盆栽か、と思ったあなた。
甘い!
日本風の盆栽とホンノンボは全然違います。
まず主役は石。穴ぼこだらけのユニークな形の岩から植物が生えていて、それは水をはった鉢のなかに佇んでいます。
そしてホンノンボが何よりも人をひきつけるのは、奇岩のそこここにいる陶製のミニチュア!
釣りをする男や、碁を打つ老人、本を読む人、観音さま、西遊記の登場人物たち。人だけではなく動物、多宝塔、祠や階段、橋などもあり。
ホンノンボを見ていると、この須弥山か桃源郷を思わせる奇岩に自分が迷いこんだ気分になって、いろんな空想に興じてしまうのですよ!

まあ詳しいことはとにかく上記の本を読んでみてください。、盆栽になど微塵も興味がなかった私も、妙にシュールなホンノンボ・ワールドにみごとにはまってしまいました・・・。

さて、ホンノンボファンのみなさま、お待たせしました。
ハノイで私が見つけたホンノンボのごく一部を紹介します。

まずはハノイ孔子廟「文廟」にて。
お土産やさんの前に2つ並んでいたうちの1つ。家?祠?

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たいてい釣り人の腕は折れていて、腕のまんなかの穴に釣竿よろしく線香がささっている・・・ということがよく見られました。
別のホンノンボには碁を楽しむ老人(仙人?)と釣竿を失くした男↓
よく見ると牛に乗る男も。わかるかな?
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タイ湖につき出した島にある鎮国寺にて。大型ホンノンボ↓

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細部をよく見るとこんな感じで何かいる!
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どこかにまだいるかも、と思うとなかなか立ち去れない。

道観(道教寺院)の鎮武観にて。上記の宮田さんの本の中でも紹介されていた、ロルフ・スタン(フランスの東洋学者)も見たという大型ホンノンボ↓

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上部を拡大するとこんな光景が!なに話してるのかな~。
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ホアンキエム湖に浮かぶ玉山祠にて↓
人工池とホンノンボが同化。いろんなところに色んなものがいる!

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おお、三蔵法師発見!猪八戒も↓
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お分かりいただけたでしょうか。
鉢の中の異空間。そのあちらこちらで物語が展開されているでしょ?
想像力を刺激されまくりで面白すぎる!!

このほか、世界遺産タンロン遺跡の庭には、水がないホンノンボ(日本の盆栽に近い。でもミニチュアはのってる)が、これでもか!というくらいすざまじい数並んでいます↓

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また大聖堂の裏手には、ホンノンボじゃないけど、頂上に聖母マリアが立つ洞穴つきの巨大な奇岩があり、まあ発想はホンノンボなんだろうなあと思わせます↓

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では今日はここまで。
また順次、ヴェトナムのお土産話をアップしていきますね☆