巫女体験講座に潜入!

今月中旬、都内の神田神社神田明神)で「巫女さん入門講座 初級編」が行われました。本日はその取材レポートをお伝えしまーす。

朝8時半集合、夕方5時解散という丸一日がかりの講座です。日本女性としてのしつけを、和やかかつ厳しくご指導いただきます。
定員30名のところ、今年は47人の応募があり、選考の結果36人に絞られました。

受付後すぐに白衣(びゃくえ)と緋袴(ひばかま)に着替え、講座終了までこの衣装で過ごします。
オリエンテーションを終え、御社殿に移動する受講生たち。後ろは隨神門。
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最初に御社殿にて正式参拝。受講生は一般の人が入れない御社殿の畳のところに上がれます。
↓開講式と閉講式はこんな感じで御社殿で行われます。
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参拝とともにお祓いを受け、教室に移動して授業開始。午前中は主に座学です。この講座のために特別に作られたテキストと大祓祝詞が教材です。
神道と神社についての基礎知識を学びます。
さて現在、日本には一体いくつ神社があるでしょう???
1万?2万?



正解は約8万社。
ちなみにコンビニは全国に5万5000店舗くらいです。
講座では、最近秋葉原などにある巫女さんカフェについての苦言もありました。
ミニスカートのような袴を着た、間違った巫女が広まっているのは嘆かわしい、と。この講座でぜひ、みなさんに巫女とは何かの正しい知識を身につけてほしい、とのことでした。
巫女とは神子であり、日本文化の継承者にして、愛国心と礼儀、誠実さ、品格を備えた美しい日本女性であり、つねに素直な心、感謝の心、奉仕の心を忘れてはいけないのです!

座学の合間に資料館の見学もあったのですが、お、こんなところに資料館あったんかい、とゆー感じ。以前来たときには資料館の存在に気づきませんでした。
↓資料館に入っていく受講生たち。
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さて、昼食。実はこれも修行?
食事の前後に、決められた感謝の和歌を全員で詠みます。
食事中は姿勢を正し、両足をちゃんと地につけ、私語は禁止。出されたものは残さずすべて食べる(アレルギーを除く)。周囲の人と食べるスピードを合わせる。
・・・といったことに気をつけねばなりません。

昼食後は居眠り防止のためか、「聞く」のではなく「やる」授業が続きます。
教室にゴザを敷いて、正しい静座の仕方、3種の礼の仕方、正しい二礼二拝一礼の仕方を学び、みんなで大祓詞を奏上します↓
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そして行儀作法。畳の上での正しい立ち姿勢や座り方、立ち方、歩き方、玉串の捧げ方などを実際にやりながら覚えます。

次は雅楽の実演と講義です。実際の演奏を聴けるだけでなく、雅楽の歴史やひとつひとつの楽器の紹介などもあります↓
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最後は本格的な神前結婚を見学。新郎新婦役のスタッフを立てて、実際の神前挙式の次第を再現してくださいます↓
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最近は西洋風な結婚式が多いので、若い受講生にとって三々九度の神前挙式を見るのは初めてかも?

再び御社殿で閉講式を行い、そのあと千早(巫女舞などのさいに羽織る薄衣)を着て記念撮影。これで講座終了です。
ちゃんと修了証書も発行してもらえますよ。

この初級講座は毎年夏に行われています。初級受講者は中級講座の受講資格が得られますが、中級講座は毎年行われるわけではありません。(今年は初級の翌日に中級が行われました。中級では巫女舞の舞い方などを習うそうです。)
高校生~22歳までの未婚女性であれば受講できますので、ご興味ある方は神田明神のHP↓を参照ください。
なおこの記事と写真は神田明神の許可を得て掲載しております。

では最後にわたくし澁澤りべかの「たびねす」最新記事です。
こちらもぜひご覧ください。よろしくです☆

「イタリア・ラヴェンナ ダンテゆかりの地めぐり」