ムセイオン1 円筒印章

 
このシリーズでは、私の部屋になにげなく置かれている、
マニアックなコレクションを紹介していきます。
今日は、日本人の社会生活に欠かせない「はんこ」のお話。
 
 
現在、欧米ではサインが主流なので、外国人は通常
はんこを持っていません。しかし!
実ははんこの起源は文明の起源と同じくらい古いのです!
 
写真は、人類最古の文明メソポタミア文明(現イラク付近)
を生んだ、シュメール人が使っていたもの(レプリカ)。
大理石などの石でできた円筒印章(シリンダーシール)です。
粘土の上で転がして使います
 
イメージ 1
 
写真上は紀元前2000年ごろのもので、
神さま(座っている)に拝謁する人(立っている)や、
くさび形文字が刻まれています。
写真下はさらに古い、紀元前2500年ごろのもの。
動物が家畜を襲っている場面が彫られています
 
円筒印章は、商品や貯蔵品の封印として、あるいは
契約の際の印鑑として、また首からかけてお守りとして使用されました。
たまにこれを粘土の上でコロコロして、
絵柄がキレイに浮きでるとうっとり(笑)