この世で最も涼しい場所

火曜・ローマデーです。それにしても暑いです
今日も熱中症に注意です
そこで今日はちょっと趣向を変えて、古代ローマから離れ、
いまのローマにある超・涼しくなれるスポットを紹介します。
 
それはバルベリーニ広場にほど近い「骸骨寺」の付属カタコンベです。カタコンベとは地下墓地のこと。ローマ市内には古代ローマ時代からのカタコンベが、そこここにあります。
ローマで最も大規模なのは、サン・カリストカタコンベですが、残念ながら、私は入っていません。閉館日でもないのに閉まっていました
アッピア街道を下って、わざわざ歩いて行ったのに!
理由は不明。ま、外国ではよくあることです。
 
さて、骸骨寺
そのカタコンベは、1528年~1870年に亡くなった4000人のカプチン会修道士の墓なのですが、単に遺体を安置したというものではなく、みごとなまでの人骨の芸術を披露しているのです。百聞は一見にしかず。まずはご覧ください。
 
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廊下あーんど頭蓋骨特集。
壁も天井も骨だらけ。シャンデリアも時計も骨。長い廊下を進むと左手(写真は、奥から見ているので右手)に6つの小部屋があり、各々趣向をこらして骸骨がまつられています。そのうちの1つは頭蓋骨だらけ。
よく見ながら歩いていると、あ、アバラだ、これは背骨だ、とわかります。
え、わかりたくない?お次は骨盤特集
 
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この部屋の中央を拡大すると、3体の幼い骸骨が。(写真下↓)
これはこの教会を建造した、バルベリーニ家出身の
ローマ教皇ウルバヌス8世の
2人の甥と姪。
 
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このカタコンベに行ったとき、ホラーやオカルト映画が大好きな私が、生まれて初めて心の底から寒い!と思いました。
地下なので当然、入った瞬間から空気はひんやり
廊下を進むにつれて、鳥肌がぞわわわわ・・・。
 
そしてここで、こんな言葉を見つけました。
「What you are now, 
 we used to be.
  What we are now, 
 you  will  be.」
 
・ ・ ・ メメント・モリ
 
同様の、いやもっとケタ外れにすざまじい涼しさを味わえるところが、実はパリにあります。ダンフェール・ロシュロー広場に入口があるカタコンベです。
らせん階段で地下20メートルまで降り、しばらく進むと、こんな言葉が書かれています。
「Arrete! C'est   ici  l'empire  de  la  Mort.」
(心せよ! 死の帝国とは、ここなり。)
 
私はまだ行ってません。おととし行く予定だったのですが、
時間が足りずあきらめました。
ちなみに1人だと、入場を断られることがあります。
恐怖で動けなくなり、中で行方不明になるから・・・?
(参考映画:カタコンベ
参考文献:「ワールドミステリーツアー13 パリ篇/同朋舎」)
 
この夏、ローマまたはパリに行かれる方、最近はヨーロッパも暑いですから、涼みたくなったらカタコンベへどうぞ(笑)。