スペイン・スイーツ(後編)

スペインのお菓子イロイロの後編です。
 
3つ目は「マサパン MAZAPAN」。
日本ではマジパンと呼ばれています。
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アーモンドの粉を砂糖と蜂蜜で練ったもの。
よくチョコレートの中に入っていますね。ちょっとざらっとした食感。
ヨーロッパ各地で見かけますが、もとはイスラム起源のお菓子だそう。
スペインでは、古都トレドの名物です。
 
トレドはマドリッドから日帰り旅行ができる所。
迷路のように細い路地が入り組んだ、中世の面影を残す、こじんまりした街です。坂も多く、イタリアのシエナの町に似ています。
 
トレドはギリシア出身の画家、エル・グレコが住んだ町としても知られています。
彼の代表作『オルガス伯の埋葬』はトレドのサント・トメ教会で見ることができます。

4つ目は「コルタディージョ CORTADILLO」。
四角いケーキ。
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CABELLO DE ANGELは“天使の髪”という意味。
中のかぼちゃジャムが繊維たっぷりなので、こう呼ばれます。
表面は小麦粉を豚の脂で練って焼いたものです。
 
最後は「ピオノノ PIONONO」。
スペイン南部、グラナダサンタフェ名物。
 
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これは生菓子なので、持って帰れないです。
サービスエリアのカフェで見つけ、その場で食べました。
 
ピオノノ・・・面白い名前でしょう??
実はこれ、ある人物を表しています。
それは、ローマ教皇ピウス9世。ピオ(ピウス)・ノノ(9世)というわけ。
彼の頭に形が似ているから、とか、
彼がグラナダを訪問した際に献上されたから、とか言われています。
 
シナモン風味のカスタードクリームを巻いたロールケーキの断面の上に、卵の黄身クリームをのっけて、あぶってあります。
 
・・・とにかく甘い。砂糖の量がハンパない・・・。
   ※わたくしは甘いもの(特に洋菓子)が苦手です。
小さなケーキなのに、最後は拷問のようでした。
 
ちなみに教皇ピウス9世は(在位1846~1878)、
歴代教皇中、最長在位を誇っています。31年と7ヶ月!
 また1597年に秀吉の命で処刑された
長崎のキリシタン26人を列聖(=聖人にする)したのもピウス9世です。
長崎市内に26聖人殉教の記念碑がありますね。