今日のお・や・つ11 コインビスケット

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ご存知でしょうか、このお菓子
「エースコイン」。
 
 
若い人より年配の方のほうが、
なじみがあるかもしれません。
なんと昭和30年に発売されて以来
パッケージのデザインが
まったく変わっていません。
 
 
変わったところといえば、「富本銭」が
加わったくらいかな?
 
 
 
 
 
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そう、これは古代からこれまでに
日本で発行されたあらゆる貨幣を模した
古銭型ビスケットなのです。
 
富本銭、和同開珎から始まり、
銭形平次寛永通宝
おぬしも悪よのう~といいたくなる
山吹色のお菓子?・・・天保五両判金。
 
そして1938年発行の十銭玉まで。
20種類のコインが
ランダムに入っています。
(全種類が入っているとは限りません。)
 
                      袋の裏→
 
日清シスコのHPには、
全種類の説明が出ていますので、
興味がある方はご覧ください。
 
ついでに味は・・・まあ昔ながらの
なんの変哲もない優しい味です。

 
さて、この「エースコイン」の中で、
日本史をよく知らない私のお気に入りは
洪武通宝(1368年)と永楽通宝(1408)。
(上の写真には写っていません。)
 
実はこの2つのコイン、日本製ではありません。
中国で鋳造されたものです。
洪武帝」は中国の明王朝の建国者。
永楽帝」は明の第三代皇帝です。
 
1404年、足利義満のときに始まった
日明貿易勘合貿易)において、
日本は明に刀剣、銅、硫黄などを輸出し、
明から日本へはその代金としての銅銭が流入しました。
日本は、それを溶かして鋳造し直すことなく、
そのまんま通貨として国内で流通させていたのです。
で、明の貨幣が日本の貨幣として
このビスケットの一員になっているわけ。
 
ちなみに足利義満は、明に朝貢して永楽帝から
日本国王”の地位を与えられ、
明では「日本国王・源道義」と称されていました。
 
 
実は、同様のシリーズで、「エース家紋」(ココア味)
というビスケットもあります。
こちらは戦国歴女のあなたにおすすめ♪
ですが、私は実物を見たことがありません・・・。
どこで売ってるのかなあ・・・。