今日のお・や・つ12 シルクアーモンド

金曜・中国デーです。
 
歴史を通じて、中国の特産品といえば、
絹に茶、そして陶磁器。
中でも、古くから珍重されたのがシルク。
すでに新石器時代から生産されていたとか。
 
その柔らかな手触りと美しい光沢で
高貴な人々の肌を包んできた絹織物は、
ご存知シルクロードを通じて
さかんに西洋にも輸出され、
古代ローマ時代の遺跡からも見つかっています。
 
かつて中国では、絹織物の作り方は門外不出とされ、
蚕を国外に持ち出した者は死罪とされていました。
そんな貴重なシルク。
実は食べられるって知ってました??
 
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横浜銘菓(?)「シルクアーモンド」です。

まあ含有量はわずかでしょうけど、
シルクパウダーなるものが入っています。
アーモンドを、ミルク&シルクパウダーで
コーティングしたもの。
ホワイトチョコではありません。
 
わたくしこれが結構気に入っていて、
横浜に行くたびに買ってしまいます。
もっと大きな楕円の箱に入ったものを、
帰省するときの手土産にすることもあります。
形もなんだか繭みたい。
 
ちなみにこちらは本物の繭↓
 
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いまは、絹というと純白を想像しますが、
もともと蚕の野生種は金色の糸を吐いていました。
この天然の繭を山繭といいます。
なので、古代のシルクは白というより生成りで、
黄金に近い色だったはずです。
 
繭はセリシンというたんぱく質のせいで
かなり堅いです。ここから糸をとるためには
繭をお湯で煮て、ほぐします。
 
そして蚕が口から吐いた細い細い糸を7本
より合わせてやっと21中と呼ばれる
1本の絹糸になるのだそうです。

絹織物の秘密がヨーロッパに伝わったのは6世紀。
景教(ローマで異端とされたネストリウス派キリスト教
の聖職者が、杖の頭に蚕を隠してビザンツ帝国に伝えた
とされています。