ハモン・デ・狂想曲 その3

さーて、お待たせしました。
到着から丸4日が経ち、ついに生ハムちゃんを
カットする日がやって参りました。
 
カッティングには専用の「ハモネロナイフ」を使います。
刃渡り25センチ!まるで刀。ほどよく曲がる。
 
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はじめに、蹄寄りにV字のカットを入れてから
スライスしていくのですが、
骨に当たって上手くいかず(汗)
まあとにかく、スライスを始めました。
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表面の黄色い脂のところは捨て、
白い脂が出てきたら、とっておきます。
高級生ハムの脂はイタリアの「ラルド」
(豚の背脂の塩漬け)以上に
不飽和脂肪酸が多い、上質な脂なので、
炒め物などに使うと生ハムの風味が移って
香りがよくなります。
 
プロの「生ハムカット職人(コルタドール)」は
生ハムと直角になるように立ち、
豚の爪の方からももへ、
むこうからこちらへ向かって切ります。
つまり、ナイフの刃を自分のお腹に向けて切るのです。
 
ですが、私は初めてで慣れないので、
うっかり切腹してしまわないよう、
横に立って切っています。
(切る方向も間違ってますね。汗)
 
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予想より早く赤い肉が出てきました。
水平になるようスライスしていきます。
赤身と脂身が半々くらいになるように
切るとよいそうです。
 
なるべく薄~く、透けるような感じで。
生ハムは薄ければ薄いほどおいしいのです。
ハモネロナイフのしなり具合が絶妙で、
芸術的に薄く切ることができます。
さすがです。
 
左手には小さなトングを持ち、
切ったハムをつまみあげます。
本体の切り口は、素手で触ると風味がおちるので
なるべく触らないようにします。
 
側面の黄色い脂と、反対側の堅い皮をときどき
そぎ取りながらスライスしていくので、
お皿が2つ必要なことが判明。
食べるのはこっち、
食べないのはこっち、という感じ。
 
パックで売られているのは15センチくらいの
長さですが、手で切るとそう長くはできません。
3、4センチくらいの一口サイズに切り取っていきます。
まだへたくそなので、もっと短くなることも。
 
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ふふ、だんだん楽しくなってきた。
切りすぎに注意だ、こりゃ!
 
さあ、もういいでしょ。
じゃ、いっただっきま~
ちょおおっと待ったああああ!!
生ハムは、切ってすぐに食べちゃダメ!
だめだめ!
スーパーで買ったスライスパックも、
開けてすぐ食べちゃだめ!!
 
というわけで、明日は
生ハムの正しい食べ方を紹介します。
クリスマスディナーに間に合うかな?