♪鬼~のパンツは・・・

今日は節分。
「豆」を食べ、投げて、「魔」を「滅」する日。
節分は年に4回あります。
立春の前日(2月3日)、立夏の前日、立秋の前日、
立冬の前日。つまり季「節」を「分」ける日です。
 
ではなぜ二月だけ鬼退治をするのでしょう。
下の図をご覧ください。
1年の暦(二十四節気)、24時間の表し方、方角などを
五行や十干十二支を使って円状に表したものです。
明治以前(旧暦の時代)の日本人は、時間や方角をこのように呼んでいました。
 
イメージ 1
ヤフー知恵袋より)
 
立春は、丑寅(北東)の方角つまり鬼門と一致します。
鬼門とは鬼や魔物が侵入する方角で、鬼が出て行くのが裏鬼門。
いずれも魔界と通じるので、この方角を封印することで
魔物を遠ざけることができます。
 
京都の家ではいまも鬼門封じをします。
北東の一画がへこんでいるのです。古い民家だけでなく、
最近建てられたビルも北東の角が欠けています。
 
構造的に欠けを作ることが出来ない場合、鬼門と裏鬼門に南天を植えます。
真っ赤でちいさな丸い実をつける木です。南天は「難」を「転」じるに通じます。
京都にある私の実家も南天で鬼門封じをしています。
 
さて、ここで昔話や絵本に出てくる鬼の姿を思い浮かべてください。
牛のような角を生やしていますね。
そしてそのパンツのガラは・・・?
 
もうお分かりですね。鬼の姿のイメージは、
丑寅(うしとら/艮)の方角が鬼門に通じるところからきているのです。
 
では、今度は裏鬼門に注目してください。
裏鬼門は申(さる)の方角から始まります。
申に続いて、酉(とり)、戌(いぬ)。
この3つの動物と鬼が出てくる物語、と言えば?
 
そうなんです。・・・鬼退治に行く桃太郎が、なぜ
さして強いとも思えない動物を家来にしたか。
その理由がここにあります。