アイシャ's Kitchen その5

パキスタン人の友人、アイシャが作ってくれた料理を
紹介しています。
 
この日のメニューは・・・
マトンカレー!!(写真右下)
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「ビスミッラー!(いただきます)」
う~ん、これまためっちゃおいしい☆
やっぱカレーにハズレはないね。珍しくおかわりしちゃった。
 
これはシャーヒコルマという、ムガル帝国時代からある
料理で、本来は銅の鍋でつくるそうです。
カシューナッツやアーモンドをすりつぶして作った
コクのあるソースとマトンが最高にマッチしています。
 
パキスタンでは羊を1頭丸まる買ってきて、
内臓を取り出したところにご飯などをつめて
丸焼きにする、とアイシャは言ってました。
いつも新鮮なマトンを食べていたのに、
いまはオーストラリア産の冷凍マトン(もちろんハラル)
じゃあ、味がずいぶん違うでしょうね~。
 
カレーの横のナンみたいなのは前回も出てきたロティ。
右上の黄色いのは、カリフラワーとジャガイモと
グリンピースをゆでて、ターメリックのソースをからめたもの。
 
カレーが黄色いのはこのターメリックの色。
日本ではウコンと呼ばれ、体調を整えてくれる
漢方薬として知られています。
色々なスパイスを使う中東・イスラム圏の人は、
どのスパイスにどんな効能があるかをよく知っています。
中国の医食同源の考えと同じです。
 
しかしこのターメリック、カレーを服にこぼしたときに
黄色いシミを作ります。
カレーのシミをとるいい方法はない?
とアイシャに聞いてみると、重曹を塗ってこすりあわせ、
少しおいてから洗濯機にかけるのだそうです。
(・・・意外と普通だった。もっと裏技的なものを期待してたけど・・・。)

さて、カレーを食べ終わったころに、また1品登場。
さらにこの日はデザートまで出てきましたよ!
続きはまた次回に。
 
ところでこの日、アイシャは3時のお祈りをしませんでした。
いつもは15時になると、ちょっとごめんね、と
息子を連れて隣の部屋に行き、絨毯をひいて
イスラムのお祈りを始めます。
 
今日はお祈りしないの?と聞くと、
いまは生理中だから・・・と言う返事。
生理中の女性は一日5回のお祈りをしないそうです。
またその間、聖なる「コーラン」に触れてもいけないそうです。
そういえば日本でも、生理中の女性は神社の鳥居をくぐっては
いけないんだよ、と私は話しました。
 
古代からあるほとんどの宗教で、月のさわりのある女性を穢れたもの
と考えていますが、イスラム教ではお祈りさえしない
とは知りませんでした。
またひとつ勉強になりました。