アイシャ's Kitchen その8

ひさかたぶりです。
パキスタン人の友人、アイシャが作ってくれる料理と
ムスリムである彼女との交流レポートです。
 
アイシャとは3月初旬に一度会ってから、
随分とご無沙汰していました。
そのすぐあとに私がイタリアに行ったり、
入れ替わりで彼女が家族とサウジアラビアに行ったりで
会う機会がなかったこともありますが、
正直なところ私がパキスタン料理に飽きてきた、
という理由もあります。
 
毎回ランチをご馳走になっておいて言うのもなんなのですが、
大盛りランチ(食べきれない)に加え、いつもお土産
(ランチと同じもの&more)まで持たせてくれるのです。
それが実にハンパない量でして。
こんな感じ。
 
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ビリヤニパキスタン風やきめし)をどーんと2キロ!!
あーんど、さつま揚げ風おかず(手前右)。
そしてナッツ、レーズン、セモリナ粉を炒めた、そぼろのような
不思議な手作りスイーツ(手前左)。
・・・。

ビリヤニには骨付きチキンがいくつも入っています。
日本でムスリム用の肉や食材を買うのはけっこう高いだろうに。
その日の我が家の夕食はもちろんビリヤニ定食。
 
イメージ 2
 
それから数日間、自分で味を付け直したり、オムライスにしたり
アレンジを加えつつ、夕食にビリヤニをひたすら食べ続け、
ついに家族にも「次からお土産は断りなさい!!」と
言われる始末。
大柄なアーリア人と違って、日本人は少食だから、
とアイシャにはいつも言ってるんだけど。
 
で、先日は訪ねる前に、ランチはもう作らなくていいよ、
と言ったのですが。
「WHY?」
「・・・いつも作ってもらうばかりで悪いから・・・」

「OH!そんなの気にしないで。なんでもあなたとシェアしたいのよ。
作るのは私の喜びなの。あなたはマイ・ベストフレンドだもの!」
「・・・。」
外国人に遠慮や婉曲は通じません。
はっきり欲しくない、と言いましょう。
 
えーさて、断りきれなかったその日のランチはこんな感じ。
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もはやレシピを聞く気は失せ、写真だけとりました。
最近は以前一度食べたものも出てくるように。
このハンバーグもどきはいつもおいしい。
かなりスパイシー。
 
サラダは、ヨーグルトソースの中で泳いでいます。
野菜に混じってなにやらプニプニしたものが。
粉っぽいニョッキのような食感。
聞いてみると、豆の粉を練って作ったものだそうです。
 
そして出ましたビリヤニ。牛骨のぶつ切り入り。
ビリヤニとサラダは塩気があまりなく
ほとんど味がしないのでたくさんは食べられません。
 
この日久しぶりに会って話したら、
なんとアイシャは「日本人」になることを決意したそうです。
20年以上日本で暮らしているご主人はパキスタン籍のままで、
5年前に結婚を機に日本に来たアイシャと、2歳半の息子は
日本のパスポートをとるつもりだとか。
こういうのを「帰化」と言うのでしょうか。
 
日本語はカタコトで、ひらがなもカタカナも読めなくても
法的には日本人になれるものなのですね~。
ちょっとびっくりです。
※あ、訂正。箸は使えるそうです。