現代のコロッセウムを初体験

6月21日
 
ヴァン・ヘイレンのコンサートに行きました。
昨年の11月に行われるはずが、
エドの病気で延期されていたものです。
ボーカルのD・リー・ロスはカタコトの日本語で
しゃべっていましたが、エドにも「マタセタナ」
くらいは言ってほしいものです。
 
場所は東京ドームでした。
1階席1塁側の比較的前の方。
オペラグラスを持っていったので、エドのソロが
しっかり見えました。
このときは、会場が静まりかえり、
みんな息を飲んでエドのギターに聴き入っていました。
というか、超絶技巧を目の当たりにして
あっけにとられているという感じ。
いや~すごかった~。
 
しかしながら、やはり東京ドームは野球場であって
音楽を聴くところではないですね。
結構ハウッってたし、音が反響しまくっていて、
しばらくは何の曲かわからないくらいでした。
 
このコンサートはビデオ、写真撮影OKでしたので、
きっと多くの人が写真や映像をネットにアップしていると思います。

ところで、東京ドームに行ったのは初めてだったのですが、
やっと「東京ドーム〇個分」の基準がわかりました。
で、実際に行ってみてふと思ったのは、
ローマのコロッセウムとどちらが大きいんだろう?
ということです。
 
ローマにあるコロッセウムは紀元80年に完成した
ローマ帝国最大の円形闘技場です。
ここでは剣闘士(グラディエーター)同士、または剣闘士対猛獣
などの死闘が繰り広げられ、ローマ市民にとって最大の娯楽施設でした。
 
↓参照(アリーナの床板が抜けている)
イメージ 1
 
当時は可動式の日よけの天幕が付けられていたので、
まさに現代の全天候型ドームと同じです。
地下には猛獣のオリや剣闘士の控え室があり、
奈落からアリーナへと猛獣を突如出現させる仕掛けもあり、
さらには水を張って模擬海戦までしていたといいますから、
現代のドーム以上に多機能だったと言えます。
 
その大きさは高さが約48メートル。
上から見ると楕円形をしており、
長い方の直径が188メートル、短い方が156メートルです。
そして約5万人の観客を収容できました。
 
調べてみると、東京ドームの座席数は4万6000。
イベントに使う場合はアリーナにも人が入るので
収容人数は5万5000人。
ということはコロッセウムとほぼ同じ。
そして東京ドームは高さが約56メートル。
上から見ると角の丸い四角形で、1辺が約216メートル。
つまりコロッセウムがすっぽり入る大きさです。
 
↓参照
イメージ 2
 
収容人数がほぼ同じなのに、コロッセウムの方が小さいのは、
アリーナの面積が狭く、座席が急勾配だからと思われます。
ところで、このアリーナ、という言葉はコロッセウムに由来します。

剣闘士たちが戦う舞台(アリーナ)の部分に、遠くからでも飛び散った
真っ赤な血がよく見えるよう、白い砂が撒かれていました。
この白い砂のことをアレナと呼んだのが、アリーナの語源です。