アイシャ's Kitchen その9

先日、久しぶりにアイシャを訪問しました。
ちょっと前に借りているものを返しに行こうとしたら、
いまはラマダン(断食月)で疲れているから来ないで、と言われ
その後私も忙しくなったので、それっきりになっていました。

猛暑の日本で断食・・・。(水も飲んではいけない。)
確かに疲れるわなあ。よく熱中症にならないねえ。
 
実は借りていたのはアイシャのデジカメのSDカードだったのですが、
とうとうアイシャから、5日後にパキスタンに帰省するから
カードを返して、と連絡が。5日後!?
と驚き、忙しい中なんとか時間をやりくりして行ってみたら、
パキスタンには行けなくなった」。
・・・どうも私を家に来させるための口実だったらしい・・・。
まったく。
 
と思いつつも、例によってしっかりお昼をごちそうになる
わたし。突然行っても何かしら出てくるところがすごい。
この日はカボチャカレーをいただきました。
 
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ほんのり甘いですが、やはり色んなスパイスが効いてます。
カボチャはあまり感じず、溶けた(すりおろした?)ジャガイモと
たまねぎ、ししとうの味が目だってました。
焼きたてのチャパティをちぎって、カレーをつけて食べます。
ひさしぶりの本格カレー。おいしかった。
 
お次はお手製デザート。チャイと一緒にいただいたのは、
ココナッツ味のスイーツです。かなり甘い。
刻んだナッツ類も入っています。
 
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私は甘いものはあまり得意ではないのですが、
ココナッツが大好きなので食べられました。
 
食事が終わって、アイシャが夏休みはどこかいったの?
というので、「今年はどこも行けなかったから、
かわりに秋に旅行に行く予定。」
といったら、案の定「どこに行くの?」
・・・ムスリムのアイシャには、あまり言いたくないなあ
と思いつつ「アメリカ。」←本当の話。
 
それを聞いたアイシャ、最初は平静を装って、
「帰ってきたら写真見せてね」なんて無難なことを
言っていたものの、だんだんハナシが妙な方向へ。
ああ、やっぱり。しまった。
 
アメリカはユダヤ人の国よ。彼等はずるがしこくて、
言っていることと思っていることは違うの。
アメリカ大統領はみんなユダヤ人。あ、オバマはちがうけど。
ユダヤ人の一部はサルになったのよ。いまいるサルの一種は
むかしユダヤ人だったの。本当よ。
あなた歴史の先生だから調べたらすぐわかるわ。
 
アメリカの英語は英語じゃない。あれは魂がない言葉。
英語と呼んでいいのはイギリスの英語だけ。
マクドナルドなんてスローポイズン(ゆっくりきく毒)ね。
でも味がいいからみんな食べちゃう。
本当のアメリカ人っていうのはブラジル人と黒人のことよ。」
 
 
・・・・・。
これ以外にも色んなことを言っていたのですが、
もはや、どこから訂正していいやら。
反論する気にもならない。
 
えーみなさん、上記のアイシャの主張はデタラメもいいとこです。
信じちゃいけませんよ。
まあ宗教というのは一種の色眼鏡なんだけど、
まさかここまでとは。
誰にこんな大法螺を吹き込まれたんだか。
 
特定の宗教に敬虔であることの恐ろしさを実感して、げんなり。
吐き気を感じてアイシャの家をあとにしました。

今日の教訓:
ムスリムの前で“アメリカ”と言うなかれ。