馬に関する覚書

昨日は日本ダービーでしたね。といっても
私は特に競馬に興味があるわけではないのですが。
(馬に乗るのは好きです。)
たまたま録画していた番組を見終わったら、ちょうど
長瀬くんが君が代を歌いだしたので、なんとなく
そのまま見てしまいました。
 
それにしても、由来は知りませんが、
イスラボニータって・・・。
イスラム教+かわいい??
ニートスペイン語でかわいい、きれい。
その女性形がボニータ
 
さて、世界の歴史を見る上で馬は非常に重要です。
古代のエジプトおよびメソポタミア文明には、
紀元前2000年以降に南ロシアや中央アジアから
やってきた外来民族によって馬がもたらされました。
馬に引かせるチャリオットと呼ばれる戦車は、
それまで歩兵、弓兵中心だったオリエントの戦法を
大きく変えました。
 
さらに機動力の革命をもたらしたのが、騎馬(騎兵)の登場です。
馬の背中に直接乗る、という画期的な戦法により、
オリエントではアッシリア帝国(紀元前8世紀)が覇権を握ります。
 
ちなみにズボンはもともと騎馬民族の衣装です。
なので、本来騎馬民族ではなくあとで騎馬の習慣を
身につけた民族(ギリシア人やローマ人など)は
男性も、スカートのようなチュニック(貫頭衣)を着ています。
 
前漢武帝は、わざわざ中央アジアのフェルガナに遣いを
送って、「汗血馬」と呼ばれる優れた馬をとり寄せました。
この名馬はアハールテケという種類で、現在でも
トルクメニスタンで飼育されています。
 
一国の大きさを決めるのも馬。
馬を走らせて14日以内に到着できるところが、統治の限界
とされています。
分裂後のモンゴル帝国、つまり各ハン国と、
ローマ帝国の最盛期の広さがほぼ等しいのも、この原理によります。
 
またアメリカ大陸の諸文明(マヤ・インカ・アステカ)には
馬がいなかった、というのは有名ですが、
かつてはアメリカ大陸にも、馬はいました。
しかし氷河期にベーリング地峡を渡ってアメリカに入った人々が、
馬を食べつくしてしまったと考えられています。
 
この間アテネで、こんな馬のブロンズ像を見ました。
今年年賀状を下さった人の中に、この写真を使っている人も
いました。(紀元前140年ころの作品)
小さなジョッキーくん。ノリノリです。
 
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つれづれなるままに書いてきましたが、
最後にクイズです。
問題:下の各人物(含・架空の人物)の愛馬の名を下から選べ
 
1、ガウタマ・シッダールタ(お釈迦さま)
2、アレクサンダー大王
3、ダルタニヤン(『三銃士』の主人公)
4、ドン・キホーテ
5、オーディン北欧神話の主神)
 
選択肢: ロシナンテ  スレイプニール  カンタカ   ブケファロス  
あれ、選択肢は4つしかありませんね。
でも事足りますよん。