ペンテコステ

昨日6月8日はキリスト教におけるペンテコステ聖霊降臨日)でした。
ペンテコステとはギリシア語で50日、という意味で、
復活祭から50日後のこと。、五旬節ともいいます。
また、この50日間を復活節と呼びます。
 
エスは十字架上で死んでから3日後に復活し
それから40日後に昇天しました。
そして復活から50日目のシャブオットというユダヤの祭りの日に、
集まっていたイエスの弟子たちの上に、炎の舌の形をした聖霊
降臨しました。
 
新約聖書、『使徒行伝』の中には次のようにあります。
 
“突然、激しい風が吹いてきたような音が天から起こってきて、
一同が座っていた家いっぱいに響き渡った。
また舌のようなものが、炎のように分かれて現れ、
ひとりびとりの上にとどまった。
すると一同は聖霊に満たされ、御霊(みたま)が語らせるままに、
いろいろの他国の言葉で語りだした。”
 
この日に、キリスト教の宣教と教会の礎が築かれた
と解釈されています。
 
 
ちなみに、シャブオット(七週祭)はユダヤ教の三大祭りのひとつ。
過越祭の2日目から50日目にあたり、
初穂を神にささげる農業祭であり、かつ、
モーセシナイ山で神から十戒を授かったことを祝うものです。
 
この日ユダヤ人は、祖先の地カナン(パレスティナ)が
“乳と蜜の流れる地”と呼ばれるのにちなんで
チーズケーキや蜂蜜のケーキ、そして乳製品を食べます。
またシナゴーグではルツ記が読み上げられます。
 
ユダヤのシャブオットとキリスト教ペンテコステ
結局のところ同じ日。
エスもその弟子もユダヤ教徒ユダヤ人)なので
初期キリスト教ユダヤ教は、行事の日程などが
よく似ているのですね~。