ムセイオン25 ホメロス+シュリーマンハウス

ギリシアネタが続きますが、W杯の対戦国ですから
旬な国ってことで、ご容赦を。
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ご存知ホメロスでございます。英語ではホーマー。
紀元前8世紀ギリシアの盲目の詩人。
なかば伝説的人物。誰が見たのか知りませんが、
ホメロスといえばこの顔です。
ロンドンの大英博物館にも同じ顔の像があります。
 
ホメロスの二編の叙事詩イリアス』『オデュッセイア』は
ヨーロッパにおける古典古代の常識。
特に『イリアス』は何度か映画化されています。
古くは「トロイのヘレン」、新しいものでは
ブラッド・ピット主演の「トロイ」が有名ですね。
 
イリアス』は紀元前1200年ごろに起きた
トロイ戦争(トロイ 対 ミケーネを中心とするギリシア連合軍)
の様子を描いたもの。トロイ王子ヘクトルと、
不死身の英雄アキレウスの一騎打ちの場面が有名です。
 
オデュッセイア』は、トロイの木馬の計略を発案した
英雄オデュッセウスが、自分の国に帰りつくまでの船旅を
描いたものです。サイレンの語源となった魔女セイレーンや
ジブリが名前をもらったナウシカなどが登場します。
研究者のなかには、これらがホメロス一人の作品ではなく、
複数の作者がいると考える人もいます。
 
トロイ遺跡を掘り当てた、かのハインリヒ・シュリーマン
この長大な二編の叙事詩の全てを、古代ギリシア語で暗唱できた
というから驚きです。
 
そういえば、アテネシュリーマンが住んでいた豪邸に
行きました。いまは古い貨幣の博物館になっています。
建物内部を見るのが目的だったのですが、部屋数が多く、
また展示されている古銭のコレクションが思いのほか
素晴らしかったので、予定より長時間滞在してしまいました。
 
シュリーマンハウス(イリウ・メラトロン)外観↓
 
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エントランス↓
イオニア式の柱。ギリシアの神殿のようです。
 
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展示室↓
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天井画には、考古学者のように働く子供たち↓
めがねをかけているのが、シュリーマン自身を表わしている
とされています。
 
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