今日のお・や・つ35 トルコのロクム

先日、友人からトルコのお菓子ロクムをいただきました。

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私がトルコに行ったのは2009年のこと。もうずいぶん前です。
いや~なつかしい♪やっぱピスタチオ味がおいしい!
なんというか、ちょっと固めのギュウヒのような、ゆべしのような食感。もっちもち。久々に食べました。

実はこのロクム、アイルランドの作家C.S.ルイスの『ナルニア国物語ライオンと魔女~』に登場しています。
妹ルーシーを探してナルニア国にやってきたエドモンドが、白い魔女に与えられたお菓子。あの食べれば食べるほど欲しくなってしまう、ふわふわの甘~いお菓子です。

原語ではターキッシュ・ディライトTurkish Delight(トルコの愉しみ)。ロクムのことを英語でこう呼びます。ですが、岩波少年文庫などの瀬田貞二氏の訳では単に「プリン」と書かれています。これは日本の子供たちにもわかるスイーツにするための意訳です。
私としては「マシュマロ」くらいにすべきだったのでは、という気が。だって“箱に入っている”とありますから。

さて、トルコ土産の定番ロクムはトルコ中どこでも売っています。イスタンブール市内なら、「ハジュ・ベキル」というお店が老舗の有名店です。
カッパドキアのホテルのロビーには、民族衣装を着てお盆にのせたロクムをふるまう美少女がいました。ウェルカム・ロクムといったところ。

私は定番のピスタチオ入りが好きですが、いろんなフルーツの味があります。
オスマン朝時代の古い街並みが残る世界遺産の街サフランボルでは、その名の通りサフラン味の黄色いロクムが名物です。
サフランボルにはロクム屋がたくさんあって、試食もできます。私はサフラン&ココナツ味が気に入りました。バラのロクムも香りがよくて人気です。

サフランボルにて↓長いサフラン・ロクムをハサミで切っている。
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トルコは知る人ぞ知るスイーツ天国!ここからはトルコスイーツのご紹介。
これはカッパドキアで泊まったホテルの、夕食バイキングのデザートコーナー↓ここから向こうの端まで全部スイーツ。すごい量と種類。

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そして意味不明なピンクのサッカーボールケーキが笑える↓
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パムッカレのホテルはこんな感じでした↓
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ロクム以外で、定番のトルコスイーツといえばやはりバクラヴァ
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くるみなどのナッツを挟んで焼き上げたパイ生地にシロップをしみこませた激甘スーツです。各家庭の味があり、既婚女性はたいがい自分で作れます。

下の写真左端は、カステラに限界までシロップをしみこませたもの。

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中央はクレームブリュレに見えますが、「シュトラッチ」というライスプリン。お米のつぶつぶ食感が楽しい。そして右端はふたたびバクラヴァです。
え?それより醤油のビンが気になる?お店側の日本人客への配慮でしょうね。誰も使っていませんでしたが。

最後にトルコのお土産集合写真から(一部を切り抜き)↓。中央縦に箱が並んでいます。
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上から順に、渦巻きロクム、チョココーティングのピシュマニエ、普通のピシュマニエ、パムッカレで買ったロクム、エフェソス社のロクム。
ピシュマニエは綿菓子のようなお菓子です。少し食べて、しばらくして箱を開けるふふわ~とほどけて再び箱いっぱいに戻っている・・・。食べても食べても無くならない(笑)。

パリやウィーンに劣らずトルコも、甘いもの好きにはぜひともおすすめしたいところです。