今日のお・や・つ14 ガレット・デ・ロワ

みなさま、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
 
本日ご紹介するのは、フランスのお正月菓子
ガレット・デ・ロワ」です。
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「王様のガレット(丸い焼き菓子)」という意味の
このお菓子は、アーモンドクリームをパイ生地で包んだもの。
別に王様が食べていた、というわけではありません。
 
フランスではこれを1月6日に食べます。
この日はキリスト教の暦でエピファニー(公現節)
と呼ばれる日。
 
クリスマスから12日目に、
星に導かれてベツレヘムにやってきた東方の3博士が、
幼子イエスに対面し、乳香、没薬、黄金を捧げて、
その生誕を祝った日です。
エスが初めて、救い主として
「公」けに人々の前に姿を「現」した日、というわけ。
 
フランス語の「ロワ Roi」は普通はキングという意味ですが、
ガレット・デ・ロワの「ロワ Rois」は複数形で、
東方の3博士を指しています。
 
しかし、フランス人もいつのまにかロワを
王様と誤解してしまったのか、
現在、このパイを切り分けるとき、
「フェーブ」入りのピースが当たった人は
その日の王様(王妃さま)になれる、というルールがあります。
 
「フェーブ」とは小さな陶器の人形のこと。
昔はその名の通り、乾燥させたそらまめ(フェーブ)を
入れていましたが、19世紀後半に陶器のフェーブに変わりました。
フランスではこのフェーブをコレクションしている
人も多いそうです。
 
今回私は、近所のパン屋で1ピースだけ買ったので
フェーブは入っていませんでした。
(日本ではフェーブが入っていることを知らない人もいて、
ガリッと噛んでしまうと危ないので、ホールにも入れないことがあります。)
 
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フランスでは、金色の紙で作った王冠がついており、
フェーブが当たった「王様」はそれを被って
「王妃」を選び、キスを命じることもできるとか・・・。

・・・もしかして、コンパでやる
あの「王様ゲーム」の起源??