アイシャ's Kitchen その6

ちょっと間が空いてしまいましたが、
まだ食事の途中でした。
マトンカレーの日の続きのメニューです。
 
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わらじではありません。
パキスタン北部、山岳地方の伝統料理で
「チャッパルカバブ」というそうです。
 
豆の粉と卵、たまねぎ、グリンピースを混ぜて
クミン、コリアンダーシードなどを加えて焼いたもの。
まあ、パキスタンお好み焼きといったところ?
おいしかったです。

 
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最後にいただいたのは「キール」というデザート。
ご飯をミルクと一緒にミキサーにかけて半殺しにしてから
スライスアーモンド、カルダモン、ナッツ、砂糖を
入れて煮てあります。面白い味。
おいしかったので写真とるのを忘れて半分食べてしまった。
トルコで食べたライスプリンを思い出しました。
 
ヨーロッパや中東などでは、米は野菜の一種と
見なされています。
なんの味つけもしていない真っ白なご飯を喜んで食べるのは、
日本以外では中国、韓国、ベトナムカンボジアくらいかな。
噂によると中東のイラン、南米のエクアドルでも食べるようです。
 
さてこの日(昨年の暮れ)は食後、アイシャの
“年明けすぐの結婚記念日に、夫(社長)の会社に
サプライズで花束を届けたいんだけど、どうすればいい?”
という話がきっかけで、記念日の話になりました。
 
アイシャは2月が誕生日だというので、
イスラムではどんな風にお誕生日を祝うの?
と聞いてみると、意外なことに「特に何もしない」とのこと。
ちょっとびっくり。
 
で。家に帰ってイスラム関係の文献を硬軟
片っ端からひっくり返してみましたが、確かに
誕生日に関する記述は皆無でした。
 
アイシャいわく、誕生日がきてまた1年を失っただけ。
人生は試験。死んで神の審判を受けた後に永遠の命が始まる。
この世で何年生きている、と数えることに意味はない、
のだそうです。
なるほど~。知らんかった~。
 
イスラムの聖職者の中には、誕生日や母の日を祝うことは
イスラムの教えに反する、と考える人さえいるようです。
ムスリムには「ハピバースデー!」も
バースデープレゼントも無縁なのですね。
ムスリムのお友達のいる方、お祝いは禁物ですよ。